産経新聞に掲載されている作家曽野綾子さんが連載する「小さな親切、大きなお世話」という記事でした。「格差意識と1枚のクッキー」という題名で始まり、仕事でアフリカの学校に行き、先生から2箱のクッキーを20人の子供たちに配った時の様子が書かれています。日本なら1箱に約20枚入っているようなら、子供に渡すクッキーは1人2枚ずつである。そのような平等に近い分け方を日本人は素早くできる。しかしアフリカの人にはむずかしい場合がある。喜々とした先生は子供に気前よく3枚4枚を渡し始める。先生はクッキーが足りなくなりそうなことに気づくと、その瞬間から子供に渡すクッキーを1枚ずつにする。しかし教室の空気は冷え冷えとしたりしない。はしゃぐ先生とは関係なく、どの子も大きな目で外国人を見つめて無言で自然な表情にはなれない。その上、クッキーなど食べたことがないので、どうしていいかわからないのである。紙に包んだキャンディーを配られた場合はもっと困惑している。紙をむくということを知らないからいつまでもそのまま握っている。クッキーも手のひらに握りしめてるから、まもなく湿気で粉々になる。食べることを知っても、全部食べない子は多い。家に持ち帰って、家族に分けることを考えているのである。飴をいったん口に入れてからまた出して、ポケットにしまう子は多い。弟や妹に食べさせようと思うのである。こうした子は水も電気もない村に暮らしている。日本では刑務所でも独房内に洗面所があって、いながらにして飲める水が飲める。病気になっても薬が買えないというだけで死ぬほかない。ほんとうに恐ろしい格差は、先進国以外の土地に残存している。もちろん地球上の格差はなくす方向に働いて当然だ。しかし人間は一面では常に格差を希求する。
クッキーを3枚もらった子と1枚しかもらえなかった子が、喧嘩になったという話をアフリカでは聞かない。1枚でも3枚でも、子供たちはその味に魅了され、一瞬にせよ幸福を味わい、その幸福をわずかでも分け合って家族愛を確かめようとする。格差意識は人間性の本質とはあまり関係ないという記事でした。
日本では格差社会が問題だといいながら他人が持っていないブランド物のバックが売れたり、高級なゴルフの会員や大臣になりたがる。家庭では核家族化が進み、まず子供優先の家庭が増え、なんでも言うことを聞いてもらえるから、我慢する必要も無いし、兄弟も少ないので相手の事を思う気持ちも生まれない。今の日本は裕福になり、知力が付いた分、家族や友達を思う気持ち、今の生活に感謝をする気持ちを失ってしまったような気がします。私も親に甘えてばかりでした。高校を卒業して初めて親元を離れ、修行で寮生活という団体生活をして、私を思ってくれる家族、友達の大切さ、不自由ない生活のありがたさということに改めて気づきました。これからますます不安になっていく世の中。こういう時代だからこそ、アフリカの子供たちのような、厳しい生活環境の中でもみんなで助け合い、争いをなくし、すこしのことでも幸福を喜び感謝し、すこしでも幸福を分け合う純粋な気持ちを心掛けることが必要なのだと思います。
このような考える機会を与えてくれた親友に感謝します。ありがとう! 合掌
住職 清水興秀
ホームページ:http://www.mikawazenkoji.com
とても考えさせられる記事ですね。
アフリカの子供達の事をテレビなどで見ますが、手に持つのも難しいほどの短くなってしまった鉛筆も「これは僕の宝物なんだ!」って笑って見せる姿にとても胸が痛みました。
書く所がほぼ無くなってしまったノートもまだまだ使えると大切に持ってました。
クッキー1枚なんてすぐに食べ終わってしまうのに、それを愛する家族達にも・・・なんて、本当同じ人間なのに住む所・国によってこんなにも違ってしまうのかと、とても切なくなります。
でも、アフリカの子供達はそんな状況の中で生活していても自分達が不幸だなんて思っていないのでしょうね!
私も自分の子供が優しい心を持って、自分たけではなくて周りの人にも思いやる心を持ってくれるように育てていきたいと思います。
「もしも世界が100人の村だったら・・・」って本(お話)知っていますか?
私の好きな本の一つなのですが、まだ読んでいなかったら是非読んでみて下さい。
コメント、そしていつも見て頂いてありがとうございます。
今回新聞記事を読んで、アフリカの子供たちの純粋な優しさと思いやりの気持ち。また日本という国がどれだけ恵まれているかということを考えさせられましたね。私も娘を自分のことよりまず人の事を考えるような優しい心を持った子に育てていきたいと思っています。
「もしも世界が100人の村だったら」も読むと本当幸せな環境で生活させてもらってると思いますよね。この生活が当たり前にならぬよう感謝の気持ちを忘れずがんばっていきましょう!むーちゅんさんまた見に来てください。 合掌