2009年12月11日

自殺問題

「自殺大国」といわれる日本。警察庁が11月末に発表した、平成21年10月までの自殺者数は全国で2万7644人。12年連続で年間自殺者が3万人を超えることが避けられないという。先日、管副総理が日本経済はデフレ傾向に成りつつあるとの見解を発表しましたが、1990年代のバブル崩壊後から続くデフレ不況といわれるの中で「就職難」「生活苦」など様々な悩みを抱え自ら命を絶つ人が後を絶ちません。

死にたいほど悩む理由は、人によって様々で、他人から見れば小さな事でも、本人には死にたいと思うほどの重大な出来事なのです。人は自殺を考えるほど悩む時、悲しむ時、苦しむ時、そこから逃れるには死ぬしかないと考えるのだと思います。しかし、この世から「存在」が消えてしまう肉体の死を自ら選択してしまえば、二度と蘇ることはできません。そして残された家族や周りの人たちの心の中に「死」という現実から悔しみ、悲しみが消える事はありません。自殺を考えている人の「心」は自殺を考えた時点で死んでいる状況なのかもしれません。だが、生きていれば「心」の死はいつか復活する事が出来ると思います。そして自殺を考えるほど悩んだ人が復活した時こそ、より素晴らしい人生へと生まれ変われる。そして悩める人に愛情を持って心から力になってあげれるのではないでしょうか。

天台宗を開かれた伝教大師最澄上人は「願文」の中で次のように述べています。
「風命保ち難く、露体消え易し。」
人の命は風のように保ち難く、露のように消え易い。しかも、この世に生まれてくるのは、極めて難しく一生は短い。せっかくの命と時間を粗末にしてはならない。

「今の私には自殺なんて無縁」と思っていても、その今は永遠ではない。しかし辛く悩んでいる時も、いつか過去になる。今自分が存在していることの奇跡に感謝し、人生を全うするその時が来るまで命を大切にしてください。 合掌

住職 清水興秀
ホームページ:http://www.mikawazenkoji.com
momiji.jpg
posted by 三河善光寺 at 23:12| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
いつも大変お世話になっております。
住職が言うように人の命、人以外の物の命をもう1度考えさせられる出来事が最近とても多い気がいたします。
自分以外の色々なものに生かされていると感じさせて頂いた年でした。来年は皆様にうれしい便り多い1年であるといいですね。
話は変わるのですが、昨年住職に心のこもっただるまを作っていただいたおかげで、このご時勢の中忙しい1年を遅らせていただくことが出来ました。今年もだるま&ご祈祷の方はおこなっているのでしょうか??
もし行っているようでしたら今年もお願いしたいと思っているのですが。
年の瀬も迫りお忙しいと思いますがどうぞ宜しくお願いします。

Posted by ゴミ箱 at 2009年12月21日 23:07
ゴミ箱 様
度々のコメントありがとうございます。
ゴミ箱様の言われるとおり、私も1人で生きているんじゃない皆様のお力添えの陰で生かされているんだという事を痛感致します。
今年も色々な事があった1年でしたが、私が作ったダルマがゴミ箱様にとって少しでも支えになったという事、嬉しく思います。今年もダルマの名入れ、新春祈祷会を執り行います。昨年お申し込み頂きました皆様には、お手紙にてご案内をお送りさせて頂きましたのでご確認くださいませ。またホームページ内、三河善光寺からのお知らせにてご連絡申し上げようと思いましたが、バタバタしており、お知らせが遅くなりました事をお詫び申し上げます。また近いうちにお知らせ致しますので、ご確認宜しくお願い申し上げます。
またコメントをお待ちしております。 合掌
Posted by 住職 清水興秀 at 2009年12月24日 14:24
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